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エピローグ

ろびの思い出 Precious Memory of Christopher Robin


第2章 出会い

1999年夏、当時くるりは高校1年生で吹奏楽部に所属していた。
部活の合宿の帰り、いきなりやつは居た。

ところで、我が家ではずっとハムスターを飼っていた。ちょうどハムスターブームの頃で、どの家でもハムスターを飼っていた。
沼南町注1に住んでいた頃から飼い始めていたので、今から8年ほど前の話になる。2度目に家に来たハムは子供を生み、最盛期は5つのケージが専用の棚に載っていたこともある。
ハムスターはとても可愛い動物なのだが、寿命が短く、通常は1〜2年で死んでしまう。この年は病気や老衰で相次いで亡くなってしまい、一番可愛がっていた妹は酷く落ち込んでいた。

くるりが合宿に行っている間、家族はペットショップへ行き、プレーリードッグを実際に触らせてもらったらしい。
ケージの中にいた数匹のプレーリードッグはきゃんきゃん鳴きながらじゃれていたが、その中の1匹だけ、回し車の下でびくびくしながら蹲っているプレーリードッグがいた。それが「ろび」である。
「これにしよう」
合宿中のくるりを除く家族全員が賛成し、そのプレーリードッグは我が家で生活することになった。

くるりが合宿から帰ると、でっかいイタチのような「生き物」が居た。
ネズミの仲間にしてはでかすぎる。大のネズミ嫌いな父親がこんなにでかいネズミを飼う筈が無い。
ネズミでなければイタチか?いやイタチはこんな顔をしていない。ならフェレット?あ、あれはイタチか。
おそるおそる家族に訊いてみた。
「この子、何なん?」
いきなり失礼な質問である。
「プレーリードッグだよ」
「プリーリードッグ!?何やそれ??名前は?」
「クリストファー・ロビン」
「へぇ、『ロビン』言うんだ。……(どっかで聴いたことあるような)」
プレーリードッグはこちらを不思議そうに見ている。どうやらくるりがこの家族の者だと思っていないらしい。
「よ、よろしゅう頼んます」

くるりとろびとの出会いはこんな感じだった。


注1:沼南町…くるりの出身地。現在は合併で消滅。※いまの実家は千葉県のど真ん中にある。

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