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エピローグ

ろびの思い出 Precious Memory of Christopher Robin


第7章 孤独・苦難

2004年、ろびがひとりになる時間が長くなった。

家族全員、昼は家に居てない。そして、遅くまで帰らない。
くるりは土日は一日中バイトをしているので、ろびと接することは殆ど無くなった。
誰も居てない時にくるりが帰宅した時も、ろびが必死にケージを叩いているにも関わらず、遊んでやる事は無かった。
家族はろびと遊ぶ度にろびの写真を撮り続けていたが、この年だけは一枚も撮っていないという。

毎日のストレスと発情期が重なり、何度か噛まれそうになった。
実際、くるりも妹も何回か噛まれ、妹は今だに噛まれた跡が残っている。
そして────
ストレスが貯まりすぎたのか。原因は不明だが、ろびは病気になってしまった。
(くるりは茅ヶ崎に住んでいるので、このことを知ったのは年末だった。)

12月31日、くるりは37℃の熱を出しながら実家へ帰った。
ケージの中では、ろびが苦しそうに蹲っていた。あない丸々太っていたろびが、まるで嘘の様に痩せ細っていた。時折、体をよろよろさせながら外に出る。歯には糞が詰まっており、ごはんを食べることも水を飲むこともままならない。

動物も人間も生き物だから、いつかは死を迎える。
こんなことになるのだったら、もっとろびに心を向けてあげれば良かった。どうしてろびを無視したのだろう。
今更後悔してもしょうがないが、思えば思う程、心が複雑になった。

新年を迎えた。実家のある街は雪が積もった。外は初詣に出掛け、新年を祝う人で賑わっていた。

が、我が家はそれどころではなかった。 ろびはついに動けなくなってしまった。
意識はまだあるが、確実に弱っている。

家族は「絶対良うなる」と信じていた。ところがくるりは「もう駄目なのかも知れない」と諦めてしまった…………。

えらいすまへん、ろび。

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